金の生地に囲まれる

私が今手掛けている作品は、オペラです。

歌舞伎座の公演で「マハーバーラタ戦記」の衣裳デザインした時も、金だらけのインドの神様をデザインしたのですが、今回のオペラでは、なんとほとんどの役が金色衣裳、装置も金色ということで、金の生地サンプルを毎日のように見ています。

今回のオペラ作品は、モーツァルトの音楽に寄り添っていく作業というのがありまして、

音楽を聴きながら、演出家のプランと音楽がどのようにすればうまく融合するかを、ずっと意識しています。自分の頭の中にある劇場で、金色のオペラシンガーたちが、美しく歌っている状況をイメージしています。そうすることで、どのように今後、職人さんたちに作り込んでもらっていけば良いのかが、見えてくるからです。たくさんのお客様喜んでいただけるよう頑張ります。

写真は、歌舞伎座の金色衣裳です。