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Antigone episode2

  • 執筆者の写真: Kayo Takahashi
    Kayo Takahashi
  • 2020年6月29日
  • 読了時間: 2分

更新日:6月15日

アンティゴネの装置プランは、仏教思想を元に、諸行無常の世界を表現するという壮大なプランで、床面に張られた水と、大きな岩を枯山水の庭のように配置したものでした。

このプランの実現にむけて、携わった舞台スタッフの皆さんのご苦労は、計り知れません。プランナーには、産みの苦しみというのは確かにあるとは思いますが、この時の舞台スタッフさんのプランナーからの要望を形にしていくそのスキルと忍耐力には、本当に脱帽いたしました。。



この作品の衣裳は、SPAC衣裳部の皆さんの素晴らしいスキルによって生み出されたといっても過言ではないくらい、サンプル出しの時点から、見応えのあるアイデアで、私の予想以上のものを見せてくださいました。意外に思われるかもしれませんが、衣裳プランは、製作者のアイデア次第でさらなる相乗効果を生み出すことが可能なのです。自分1人の力だなどとは、到底言えないくらいの底力を感じています。


今回は、役者さん全員に同じ衣裳のデザインです。主な5役だけは、衣裳がさらにデコラティブになっております。この5役のデコラティブにする作業を私は担当しました。

ボディースーツにペーパークラフトの技法を使い、胸元に役柄それぞれに似合うようなデコレーションを付けました。ある役には骨の標本のようであったり、または筋肉のようであったり、蝶々のようであったりと様々なデザインを、暗い部屋に、照明ライトを一灯仕込んで、光と影でどのように見えるかチェックしながらの、製作していきました。


私は、下手なのですが、製作してるのはとても好きで、知らない間にいろんな形のものを作っては、あれ?これどうやって作ったんだっけ?と後からなることが頻繁にあります。。

製作する方にも感覚的に説明などをするので、そういう私の特徴をよく理解できないと言われる方もいますし、むしろそのくらいのことで大丈夫で、あまり細かく指示しないでくださいという方もいます。私もその辺は、きちんと製作者の方全てにわかりやすく伝えられるよう努めていきたいと日々思っております。











 
 
 

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